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  • 2023年 第18回大会
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18th contest第18回大会について

  • 18回大会開会式

    決勝戦の熱い闘い始まる

    決勝大会は12月10日午前9時40分から大会審査委員長の銭谷眞美・新国立劇場運営財団理事長の開会の挨拶で始まりました。銭谷委員長はまず、12チーム24名の選手たちが応募1079校・施設の中から4次にわたる厳しい審査を踏破して決勝大会の場にいることを称えました。そして、「いよいよ調理コンテストです。学校栄養士と調理員のお二人がチームワークよく連携協力して、衛生管理のいきとどいた、安全安心で、栄養バランスのとれた、地産地消に意を用いた、おいしい給食をぜひつくっていただきたい。日本が世界に誇る食文化であり、食育の中核を担う学校給食の素晴らしさを発揮してほしい」と述べました。続いて、12チーム24名の各校・施設の栄養教諭と調理員の紹介が行われました。

    選手宣誓

    続いて選手を代表して、長崎県長崎大学教育学部附属小学校の栄養教諭・山崎美奈選手が宣誓をしました。 「宣誓、私たちは子どもの笑顔のために、それぞれの地域の良さと特産を活かした美味しい思いの詰まった給食を作り、この決勝大会を楽しみに闘い抜くことを誓います」 選手たちが見守る中で、宣誓する晴れやかな声が会場いっぱいに響き渡りました。

  • 熱気あふれる調理室 腕によりをかけ

    午前10時、「調理開始!」の合図で、60分の決勝大会調理コンテストが始まりました。12チーム24名が一斉に動き出し、調理台の棚に貼った作業工程表に沿った調理が進みます。各チームの地元の生産者や子どもたちがつくった食材がリズミカルにカットされ、形が整えられていきます。調理台ごとに掲げられたデジタル時計では、制限時間が秒刻みで減っていきます。それを横目でにらみつつ、調理員と栄養教諭のコンビは、お互いに声かけや目配せをしながら着実に調理を進めていきます。普段の調理場と勝手がちがうため、例年、揚げ物や煮物、オーブン料理が鬼門となります。加熱調理でミスをしないよう、選手たちは念入りにしかし手早く温度を計っています。

    競技開始から20分もすると各調理台からよい匂いが広がりはじめ、30分もすると調理室全体が食欲をそそる香りで満たされていきました。各チーム、最後の1秒まで力を尽くした調理を行い、色とりどりの献立を仕上げていきます。各調理台は審査委員が取り囲み、規制線の外はテレビや新聞などのメディアがひしめいていました。みな、選手たちが熱心に調理する様子を真剣に見ています。決勝大会の様子は実況付きでライブ配信され、プレスの控え室ではメディアの関係者が配信映像が流れる大型画面にかじりつき、速報記事を執筆していました。

  • 熱戦の状況を全国にネット中継

    12チームがそれぞれのブースで調理に取り組む情景は、youtubeを通して実況中継されました。会場の調理室近くに設けられた特設スタジオには、解説者の元文科省食育調査官で現在、鹿児島市立中央学校給食センター所長の濱田有希先生と、インタビューアーの、大正大学表現学部表現文化学科教授の外川智恵先生が座り、モニター画面に次々と展開される調理現場の映像に、注目すべきポイントなどを解説。息の合ったコンビの楽しい決勝中継は、今回も大会に参加した全国の視聴者に届けられ、関心を集めました。
    調理場では残り15分を切ると、にわかに慌ただしくなります。調理器具を洗うなど、水回りをきれいにし。炊きあがったお釜からご飯を取り出し、最後の勝負どころは毎回、皆が緊張し、悲喜こもごものドラマが生まれます。しかし選手たちは落ち着いて盛り付け作業にとりかかり、あっという間に色とりどりの美味しそうな料理がトレイに並びました。今大会も充実した空気の中で大会本番を終えました。

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