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  • 2023年 第18回大会
  • 表彰式

18th contest第18回大会について

  • 長崎県の川元美由紀さんが調理員特別賞(中野麗子賞)を受賞現場のリーダーの腕を調理コンテスで存分に発揮

    調理員特別賞(中野麗子賞)は、長崎大学教育学部附属小学校の川元美由紀調理員が受賞しました。川元さんはこの日、山﨑美奈・栄養教諭とペアを組み、長崎に伝わる伝統野菜をふんだんに使う「長崎伝統野菜給食」と、調味料以外すべての食材を県産品とする「まるごと長崎県給食」を同時に実現した献立をさくさくと手際よく調理しました。その結果、みごと調理員特別賞(中野麗子賞)を授与されました。
    川元さんは長崎市内の小学校、共同調理場などで23年間調理員として勤務してきました。2009年から現在まで民間委託業社に所属し、同年から市内小学校と共同調理場で厨房リーダーを5年間務めました。2022年からは、勤務先の小学校で厨房リーダーとして勤務してきました。
    この日のコンテストでは審査委員から、非常に手堅く栄養教諭と呼吸の合った調理をしていると評価され栄光の中野麗子賞を授与されました。

  • 4年ぶりの本格開催
    審査委員泣かせの粒ぞろい献立長島審査副委員長の講評

    18回大会の全体の審査にかかわってきた長島美保子審査副委員長は、まず決勝戦に出場した24人の選手をねぎらうとともに、1079件にのぼる全国からの応募者に対しても、大変重要な活動をしておられることに感謝する言葉を語りました。講評の概略は次の通りです。

    募集の方法について、第16回大会からすべてネットを活用した応募になっており、これがすっかり定着してきたことに対し、全国の学校栄養士のご協力ご努力に感謝しています。
    今回応募された献立の一次審査では、文科省から出されている学校給食摂取基準を守り、かつ①学校給食として実施したもの、②栄養量や分量が適切なもの、③地場産物を活用しその特色を生かしたものーーなどの観点から審査しました。一次審査を通過したのは202件であり、昨年の大会よりも増えてきたものであり、献立レベルが上がっていることを実感しました。
    二次審査では、都道府県代表を決定し、応募数の多い県からは複数を選定したために計59件が二次審査を通過しました。二次審査から四次審査にかけては、地場産物の学校給食への効果的な活用・子供が喜び、郷土愛を育む献立、学校における食育の教材となる給食、おいしさを感じさせる献立であり、衛生管理や彩への配慮などを踏まえて選びました。
    献立内容が一番比重が高いのですが、丁寧なトレイの写真、アピールシートに書き込まれた内容も採点を左右しました。
    最終の四次審査では、優劣つけがたい献立がそろい、審査委員を泣かせる粒ぞろいの内容であり、素晴らしい献立でした。
    今回の調理光景などは、全国各地とオンラインでつながり各地から皆さんの声援が飛び交うなかで繰り広げられ、子供たちや保護者、生産者、同僚の先生方、地域の皆さんが喜びを分かち合ってくださったことと思っております。

  • 盛況のうちに閉幕
    2025年の20周年にむけて一層のご協力を馬場錬成理事長の閉会あいさつ

    今年も多くの感動のドラマを残した大会となりました。審査委員会の選定作業を見ていると、決勝戦に残った12代表の実力は、まさに甲乙つけがたく、大変、悩ましい審査をしておりました。マラソンレースに例えれば、ゴールを目指して12代表選手が、折り重なるように殺到したような状況であり、本当に紙一重の差でした。
    いま、数々の賞の発表がありましたが、12代表は全国1079応募の中から選ばれたベスト12であり、これだけでもすごい実績です。これから自分の学校に帰って子供たちや郷土の人たちに「われかく戦えり」と胸を張って報告してください。
    本大会は2005年の食育基本法制定、栄養教諭制度の発足を受けて、翌年の2006年から始まりました。その目標は、食育と学校給食の正しい理解と知識を多くの国民に啓発することにありました。したがってコンテストだけではなく、食育シンポジウム、食育ワークショップを毎年開催しています。また、応募された電子情報はすべてデータべースとして管理しており、今後の学術的な研究や分析に使われていくでしょう。これは応募したすべての先生の汗の結晶によるデータベースであり、深く感謝しております。食育学会でもその分析は発表しており、全国の学校栄養士の先生方の財産にもなっています。
    2025年には学校給食甲子園は20回の節目の大会になります。国際的な開催も視野に入れながら今後も頑張っていきたいと思います。
    皆様本当に有難うございました。

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